paris55’s diary

人生折り返し女子 プチ介護と日々の楽しみ

「この前、警察の人がうちに来たのよ…」認知症の母にトラブル

 

クリ

先週の暑さから打って変わって、一気に寒くなった。

季節の変わり目って、身体が慣れるまではなかなか大変。

先週末は、母の衣替えをした。来年の夏も元気に、この夏物が着られますように。

認知症になったからと言って、急に何もできなくなるわけではない

10年前、母は「アルツハイマー型認知症」と診断された。当時は「要支援」。

家族としては困惑しつつも、

「家で死にたいという母の希望を、できるだけ尊重する」ために、みんなで力を合わせることになった。

進行をいかに遅くするか。母が自分でできることは、できるだけ自分でしてもらう。難しい場合は、我々がサポート。

診断後も、朝昼晩、寝る前の1日4回、自分で薬も服用できた。食料を含めて、管理や片付けは難しい。けれど、買い物、調理はできる。そうじ・洗濯もできる。一人で閉じこもらないように、絵手紙・太極拳も開始。私たちは、公共料金等の支払いなど、すべて口座引落しに切り替えた。

 

母のために、思いつく事は手配したつもりだったけれど。

想像していないトラブル発覚

長年商売をしていたので、母はお金についてはしっかりしている。特に「払い忘れは、信用に関わるからダメ」とよく言っていた。

要支援の認定からしばらくして(今からだと5〜6年前だと思う)母が

「支払いがあるから、ちょっと行ってくる」

と言うことが増えた、ような気がした。

母は、以前から通販を利用していたので、あまり気にも留めなかったが…。

片付けが苦手になった母。家の中には、いくつもの段ボール箱が積み重なっていた。

何を買ったのか尋ねても、はっきりしない。

「電話があって…、色々話を聞いてくれて…」

「血圧が高い人にいいとか…、」

不安にかられ、段ボール箱の中を捜索。中には健康商品が。しかも1万円以上してる!

え?定期購入になってる?いつから?めまいを感じた。

恐らく、一人暮らしの母の家電に営業電話が入ったのだ。言葉巧みに営業され、あいまいなことを言っているうちに、定期購入になった、のだと思う。

ささやかな年金生活なのに。

もちろん、母はよくわかっていない。なんだかわからないけど、箱が来た。請求書が入っているから、払わなくちゃ、というところなんだろう。

 

とりあえず、Yちゃんに連絡。実は、少し前にもYちゃんが、別の健康食品で同じ対応をしていたらしい。

定期購入を止めるために即電話。時間が経っていたので、払ったお金は諦めた。😭😭

積み重なった段ボール箱に、他に妙なものはないか、全部調べて処分。

また別の健康食品の箱が…

そして、一週間後実家に行くと、よくわからない箱がある😱😰一緒に暮らしているわけではないので、送られてきた経緯はわからない。

慌てて開封して、消費生活センターに相談。クーリングオフすることにした。

相手の会社に電話して、解約の意志を連絡(録音しておいた)。それから書面でクーリングオフの連絡。内容証明ではがきを出す。

消費生活センターへの相談で、時間とお金を使い、なかなかつながらない相手の電話にかけ続け、郵便局にも足を運ぶ。仕事をしながら、手続きを進めていく。

こんな事が2回も続いた。まだ、これからも続くかもしれない…。

家族で相談して、家電の番号を変えることになった。

愛着のある電話番号だったけれど。母を守るためには、躊躇している場合ではない。お付き合いのある人にだけ、事情を説明して新しい番号を伝えた。

 

「この前、警察の人が来たの…」

それからまた、しばらくして、Yちゃんから連絡。

「この前、警察の人が来たのよ。関東の方で、詐欺グループが捕まったんだって。押収した名簿の中に、お母さんの名前と電話番号があったから、何か被害がないか、確認しに来られたよ。」

 

きっと、名簿が出回ってる。捕まった詐欺グループ以外にも出回ってるんだと思う。

とりあえず、電話番号変えておいてよかった!本当に変えてよかった!

そして最終的に、実家の家電は取り外した。

 

勝手にかかってくる電話から、どうやって老親を守るか

 

オレオレとか還付金詐欺と違って、電話での営業は、違法ではないかもしれない。

でも。認知症でなくても、聴力や判断力の弱った高齢者は、ペラペラ早口でしゃべられたら理解できないと思う。そこを狙っている業者も必ずいる。

私は夫の母と同居中だが、在宅していると、よくわからない電話がしょっちゅうかかってくるらしい。🤨

勝手にかかってくる電話から、どうやって老親を守るか。

 

まめに、親の様子を確認する。

郵便物や宅配便、何が変わったものが届いていないか、確認。

親が困った時には、すぐに相談できて、協力しあえる体勢を作っておくことが大事。そのためにも、まめに連絡をとる。近くに住んでいなければなおのこと、まめな電話はとても大事。認知症でなければ、電話機のナンバーディスプレイだって有効だ。

正直言って、私は、色んな対策をしたし、近くに住んでいるから大丈夫、と思っていた。本物の詐欺グループにつながっていたことを知ると、この程度で済んでよかった、と本当に思っている。

現在、実家への郵便物は、すぐ近くに住む兄夫婦のところへ転送してもらっている。怪しいものは、この時点で廃棄。

悪質な詐欺にひっかかって、取り返しがつかなくなる方がずっと怖い。

 

ちなみに、クーリングオフは、契約書面の日から8日以内なら、契約解除できる制度。でも、8日を過ぎても契約解除できる場合もあるらしいので、そこは諦めず!

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。