paris55’s diary

人生折り返し女子 プチ介護と日々の楽しみ

連休介護


f:id:paris55:20220511012531j:image

85歳、要介護2の母は、実家で一人暮らし。

身の回りのことを一人で全部するのは、もう難しくなっている。

兄嫁のYちゃんと娘の私が、「黒子」として日々のサポート。

Yちゃんは、日々の食事・薬の服用、週4回のデイサービスの見送り・お出迎え、病院の付き添い、ケアマネさんとのやりとり。

私は週末を中心に、掃除や細々した家事系やお出かけ・散歩などのリハビリ系を担当。

本当にYちゃんのおかげで、母は自宅にいられる。

 

少しでもYちゃんの負担を減らしたくて、私は月に2回、お泊りする。

 

母が、一人で過ごす時

 一人の食事は味気ないせいか、せっかく用意しても手を付けていないことも多い。

Yちゃんに、申し訳なさいっぱい…。

また、ごはんやおかずを電子レンジでチンして、そのまま忘れてしまう。レンジに長時間かけすぎて、食べられないくらいカッチカチになっていることも。

 対策として、大きい付箋に「チンは1分だけ」と大きく書いて、レンジに3か所貼っておいた。

そしてその後、電子レンジの中で、たまごパンが黒焦げになっていたらしい、、、。

ウーン、、、。

 結局、あたためオート機能のついたレンジに買い替えた。

 

普段、私が泊まる時

 母に残った能力を維持するために、一緒に買い物に行って、一緒に調理して食べる。

そう、お泊りのときは、私はずーっと母と一緒。

そして、これがなかなか大変。

私は底の浅い人なので、余裕がないと優しくできないから。

 

 この半年くらいで、母の、さっきの事を覚えていられる時間が短くなっている。

一緒に買い物に出かけると、何度も財布の中身を確認する。

家を出てから支払いが終わるまで、多分10回は確認する。

「私が(お金を)持っているから、大丈夫だよ。」

「さっき確認して、あったよ。」

と私も声をかけるが、そのうちに「確認して安心するなら」と黙って見ている。

自分のことは、自分でしたい母。

支払いも、母に自分で払ってもらう。

 認知症になると、とりあえずお札で払いがち、になるらしいが、母はきっちり小銭も交えて払っている。

 

 調理中の母の包丁さばきは見事!

私よりも速く、大きさを揃えてきれいに切れる。

「すごいねー!さすが!」👏👏👏

母にしてほしいことを二つ以上、一度に頼んではいけない。

一つずつ伝えると、サッサとこなして「次は何?」と聞いてくる。

私が自分のことができてなくて、慌てるくらいだ。

 

 食事中は、母は

「(私の)お義母さんは、何年生まれ?」

「(私が)仕事を終わって帰るのは、何時ごろ?」

を際限なく聞いてくる。本当に食欲が落ちるくらい聞いてくる(笑)

私は私で、話題を変えるようにがんばる。

 

そして今回、GWのお泊まり。

 Yちゃんは、県外の実家へ帰省。

 朝、私が実家に着くなり、母が神妙な顔で言った。

「じいさん・ばあさんが、施設に入れられているのよ。会いに連れて行ってくれないかしら?」

「じいさん・ばあさん…?お母さんの、お父さんとお母さんのこと??」

もう亡くなっていることを説明して、その時は納得してくれたものの、この後も何回かお願いされた。

「お母さんは、まだ天国には行けないんだよ。」

 

 この思い込みは、まだ続いている。

 

 昼食後、二人で近郊のフラワーパークへ。

休み、休みながら、けっこう歩いた。

ニコニコしている母を見るのは、嬉しい。

「髪が伸びて白髪が目立つなあ。美容院、予約しないといけないな。」

母は、ちゃんとしていたい。

誰にも迷惑をかけずに、自立して生活していたい。

だから、キレイでいたい気持ちも強い。

 

 母と歩く時は、手をつなぐ。

初めは冷たい母の手も、歩いているうちに温かくなる。

無理はさせられないけれど、血流が上がっていると思うと嬉しい。

ご機嫌のときは、つないだ手を前後に振りながら、歌を口ずさむ母。

「おててつないでぇ、野道を行けばあ♪」

そして、決まって言う。何度もしみじみと。

「お前がこっちに帰ってきてくれて、本当によかった。」

「けんかのとき、あんなにきゃんきゃん怒っても?」

「うん。だって親子だもん。わかってるよ。」

 

 耳の遠い母は、テレビの音量55。

大きめの声でゆっくり話さないと、聞こえにくい。

腹筋が鍛えられて、ダイエット効果あり。

現状では、補聴器も管理も含めて使えないと思う。

けんかして興奮すると、私も声が大きくなり、きゃんきゃんうるさい。

「私がきゃんきゃんうるさいのは、絶対お父さんに似たんだと思うのよね。」

「えー。お父さんにゆってやろ。」

父は天国で笑ってる?かな?

 

   ❤️😊😊最後まで読んでくださって、ありがとうございます。😊😊❤️